僕がハワイを好きな理由

モーハワイブログから引っ越してきました。ハワイに行ける状況になったらこちらで更新していきたいと思います。

お父さんはやってない

Post-412映画「それでもボクはやってない」の原作本です。

映画も観ましたが、周防監督映画のファンとしてはもうひとつだったです。 でも、同じ題材で違う監督が撮ったらもっと悲惨な事になったと思います。 原作といっても実話で、痴漢に間違われた男性が逮捕され最終的に無罪を勝ち取るまでが手記の形で綴られていきます。留置場の中や裁判のことなど知らないことばかりなので興味深く読めるのですが、しかし過程があまりにも大変で胸が苦しくなってしまいました。やっていないことを証明することの難しさ、もし自分がと考えるとあそこまで頑張れる気がしません。頑張った彼にしても途中一家心中をしようとしてしまいます、無実なのに・・・

日本の裁判は有罪率99.86%だそうです。 裁判官も警察や検察を敵に回したくないので無罪判決を出しにくい空気があるようです。 僕も満員電車に乗る時はなるべく両手が見えるようにつり革をつかみ、そして空いている手で文庫本を読んだりしてますが、それでも万が一間違えられてしまったら、どんなにやってないと言っても、実際に被害にあった女性がいるわけですから、被害者の言い分が最優先されてしまうのです。やってないと言いながら実際にはやってた輩が多いからでもあるんでしょうが・・・ 映画ではそこの怖さはあまり伝わってきませんでしたが、本を読んだら電車に乗るのが怖くなりました。